賃貸不動産経営管理士と宅建士受験の不安を解消する方法

平成23年度宅建試験、平成27年度賃貸不動産経営管理士試験に合格したTAKA氏が試験後に生じるマークミスの不安や、合格ラインを巡るネット情報に翻弄されてしまう不安定な心を和らげるための心理的サポートブログです。

平成27年度第一回宅建士試験の合格点は31点!!


12月2日は初の宅建士合格発表日です。


今年も0時を回って週刊住宅新聞社さんのTwitterからフライング発表がありました。


合格点は31点(登録講習修了者は26点)です。

合格率は15.4%!!



あとは朝9時以降に発表される肝心の合格発表ですね。


みなさんの合格を最後まで願っています。




週刊住宅新聞社 出版局販売部
 ‏@sjs_pub02  

6分前

平成27年宅建試験申込者数 243,199人 受験者数 194,926人 受験率 80.2% 合格率 15.4%(昨年の合格率は17.5%)。繰り返しですが31点以上で合格です。(登録講習修了者は26点以上)

 
 

毎度おなじみ、トリビア的情報です。 受験者平均年齢35歳。次がスゴイ→最高齢合格者は、神奈川の83歳男性、最年少合格者も、神奈川の13歳男性の方!!合格された方おめでとうございます。

平成27年度宅建士試験を受験されたみな様へ贈る言葉



今回、私が平成27年度賃貸不動産経営管理士試験(11月15日実施)を受験したことで、約2年ぶりの宅建ブログの復活に至りました。


2年間、ブログの更新を途絶えさせた理由としては、「もうやり尽くした感」が高まったからです。


登録実務講習のレポートを終えて、そのまま過去ログの場として現状維持を続けているつもりでした。






 

続きを読む

第3回賃貸不動産経営管理士試験を受験してきました。その2




今回は、受験勉強の詳細と試験終了後までの流れになります。


前回は受験会場に到着してから試験問題を開始したところまで




IMG_20151115_121229


※ 受験に使用したHB鉛筆3本とマークシート用消しゴムと鉛筆削り。



==== 鉛筆1本はマークシート用の物で、残りの2本は鎌倉の荏柄天神で購入したものです。

私がいつも受験時に愛用しているものになります。

賃貸不動産経営管理士試験では珍しく鉛筆削り機の使用が認められているために、机上に置いてあります。




私は、第1問目の4肢を目視して瞬時に察知しました。


この試験、復習問題レベルじゃないなと。


実際に40問通しで見てみましたが、その直感通りでした。


この試験を受験したことがない方、勉強したことがない方にとっては、

「復習問題って何?」と思われたかもしれません。


そこで、遡って私の受験勉強の詳細から説明したいと思います。



私が受験勉強を開始したのは、今月の11月4日です。


実質10日間の勉強期間です。


肝心な勉強方法についてですが、唯一無二と言っていいですが、下記のテキストになります。







私はこの試験勉強をする上で悩まされたのが、これまでのやり方が応用できなかったことです。


試験対策の上で欠かせない「過去問」が存在しないのです。


絶対合格ブログで口を酸っぱくしながら唱え続けてきた過去問重視勉強法が適用出来ないわけです。


先回りして忠告させていただくと、来年受験を検討されている方は、合格率から「簡単そう」と判断して、あまり対策を練らずに受験されるのはとても危険だと警告させていただきます。

ネット上では、「名前を書けば受かる」とか、「一夜漬けでも受かる」なんて書き込みも目に入りましたが、私のような不動産の勉強からは数年離れていた人間が鵜呑みにして受けていたら、高い確率で不合格路線に直行してしまうでしょう。

難易度は上がることはあっても、下がることは考えられません。

国家資格化の流れも手伝って、合格率を80%以上に調整する可能性も少ないですから、舐めてかかると痛い目に遭います。




話は勉強法に戻ります。

今年から試験問題を持ち帰れるようになりましたが、昨年と一昨年はその場で回収していたようです。

そのために、第1回と2回の試験問題を事前に目にしたことはありませんでした。


そのような前提なので、対策として公式テキストの『賃貸不動産管理の知識と実務―賃貸不動産経営管理士公式テキスト』 に頼らざるを得ませんでした。


※ ちなみに類似問題集等は2015年11月現在発売されていません。


全部で900ページ超の膨大なこのテキストを網羅できるほどの時間もありませんし、はなからその気はありませんでした。

となると残された選択は、冒頭に登場した復習問題に依存することになりました。


復習問題は各章のおさらいの4択問題になるのですが、全部で70問あり、280個の肢があります。

賃貸借契約等に関する出題が多いので、宅建と被る面がありました。


私にとっては事前に受講した講習会もこの復習問題も、まさに宅建受験の復習を兼ねていました。


復習問題は宅建問題よりも素直で、基礎の基礎を中心に構成されていました。

専門用語などのわからない語句は画像検索をしてイメージを固めたり、テキストの本ページをおさらいして頭に定着させるという学習法です。


幸いにも復習問題の1肢ごとに、根拠となるテキストのページが記載されているので、ダイレクトに調べることが出来たのは捗りました。

第1回の受験をされた方の合格体験談をネットで目にしましたが、復習問題から出されたような基礎的な出題が多かったというものがあったので、復習問題中心主義でイケるだろうと計算していました。


そんなやり方で当日を迎えたわけですが、このやり方こそが悪戦苦闘することになる要因の一つでした。


前回触れましたが、復習問題で目にしたような類似出題は全体では少なかったという印象です。

テキストの解説ページから出されている細い問題が多く、細かい引っかけ問題、日本語表現の言い回し上で困惑させるような構成です。

ネット上では、不動産の実務経験がある方や現場で活躍されている方の中では、「そんなに難しくはなかった」という声も聞かれましたが、宅建士ペーパーの畑違いの私からすれば、相当苦戦しました。

最後まで絞れずに空白にしておいた問題が5問もあり、一通り最後まで終えて、見直した時になんとか一つを選んで塗りつぶしたものの、達成感は皆無でした。


終えてみて、半分取れたかどうかという感覚です。


事前に参加した講習時に、講師の先生は、難化を予感させるような発言はありませんでした。

「しっかりテキストを勉強しておけばまず受かる試験です」とおっしゃっていましたが、確かにテキストを読み込んでおけば30点以上の結果は出たでしょう。

私はそのやり方を回避したので、当然の結果だったのです。

果たして今回の試験対策でテキスト900ページをまんべんなくチェックしたという方がどれ程いたのか、合格点が気になるところです。


昨年の全体合格率は76.9%で、講習修了者においては85.1%という高水準です。

5割強の得点を出せれば合格なので、まさか約8割の合格率の試験でこれほどの難易度とはと痛感しています。


この合格率の高さには受験生の質が影響していると言われています。

宅建士を合格済みであったり、不動産業界に精通している現場の人間が多いので、必然的に合格率が高くなっているという事情があるのです。

試験を終えた後に、教室を後にする同僚同士で受験した方同士が「ちゃんと勉強しておけば分かる試験だったよね」と口にしていましたが、その通りで、しっかりと全体を勉強をした者は高得点が取れたことでしょう。


ここまでご覧くださり(無力感満載の内容でしたでしょうが)ありがとうございます。

もしかしたら一部の読者の方が気になされている肝心な私自身の自己採点結果ですが、


7割行くか行かないかという微妙な点数です。


割問2問によって運命が左右されます。

今年は問28と問35が1か4で分かれているので、その解答次第というのもあります(私は両方4にしました)。

採点の元はこちらの情報になります。 スマホの方はリンク先でPC閲覧モードに切り替えてご覧ください。


※ 賃貸不動産経営管理士試験の場合は、宅建と異なり、資格学校や講師が模範解答を発表しないようなので、受験生の方がテキストやネットを根拠に解答を寄せ集めてくれるのです。


もしも今年の合格点が第1回のように28点以上ならば、残念ながら落ちてしまう可能性が極めて高いです。


ネット上の声だけを集めてみると、21~25点までの間で合格点が定まりそうな印象ですが、とにもかくにも今年の合格率をどの程度に絞るかによって命運が分かれます。

例年と同じ70~80%ならば、私の自己採点結果では安全圏内ですが、もしも50%以下に絞るならば一気に厳しくなります。


※11月17日追記

試験から数日が経って、ネット上の声を集約したものになりますが、仮に6割強の25~26点になると想定したら、合格率が50%は切るのではないかという印象を受けています。


国家資格化を前にして、このタイミングで急激に合格率を絞るとは考えにくい(むしろ考えたくない)ですが、願うのは合格ラインが21~25の間で収まってほしいということです。


この記事をご覧くださったということは、検索エンジンでたどり着いて、試験を受験された方もいらっしゃったのではないでしょうか。

みなさんの出来具合はいかがだったでしょうか?


合格点ばかりは相対評価ですし、様々な事情が勘案されるので、もう自分の合格を信じることしか出来ません。


まさに、人事を尽くして天命を待つですね。



合格発表日は来年の1月13日で、私が日頃から受験対策で応援している社会福祉士国家試験の約10日前になります。


考え方によっては、今回、この試験を受けたことで、受験生の不安な胸中を自分のこととして体験できたのは成果でもありました。

私は気分転換を兼ねて近々鎌倉の紅葉を楽しみながら、学業成就でいつも試験終了後にお世話になっている荏柄天神社に参拝してくる予定です。

同じくこの試験を受けてボーター範疇のみなさまとともに来年の合格発表日を迎えられればと思っています。


そして運命の結果はこちら



IMG_20151115_150122


※ 帰りに立ち寄った「夏目漱石生誕地」記念碑。


地下鉄東西線早稲田駅西口を出て、「早稲田駅前交差点」から夏目坂をのぼりかけたすぐ左手の「やよい軒」の隣にあります。

昭和41年、 漱石の生誕100年を記念して建てられたそうです。
 

第3回賃貸不動産経営管理士試験を受験してきました。


1年10ヶ月ぶりの更新になります。


宅建の合格発表日は12月2日(水)であることは周知の通りですが、なぜにこのタイミングで宅建ブログを書くの?

と、スロースターターすぎるこの記事に疑問を抱いた方もいらっしゃるでしょう。


その前に、もはやこのブログの存在自体気に留めていなかった方の方が大多数でしょうね(苦笑)。


ちなみに、普段は絶対合格ブログで他の国家試験対策及びメンタル支援の活動しているので、ご興味がある方はお越しいただけると嬉しいです。



==== 今、この文章をご覧いただいた方は、十中八九タイトルを目に入れてアクセスしてくださったことでしょう。


そうなんです。


私、昨日の11月15日に、宅建の関連資格である「賃貸不動産経営管理士試験」を受験してきました。



IMG_20151116_094609


※解答速報、割問などの情報はこちらから スマホの方はリンク先でPC閲覧モードに切り替えてご覧ください。


最初にたった一言だけ感想を言わせてください。



想定外の難しさでした。


自己採点の結果もまさかの形になってしまいました。


どうしてもはじめに叫んでおきたかったので、吐露しました


詳細は後ほど書いていきます。




------------------------------------


賃貸不動産経営管理とは(wikipediaより)


公益財団法人日本賃貸住宅管理協会公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会公益社団法人全日本不動産協会が、それぞれ団体ごとに独自に運営していた賃貸不動産管理の資格を業界統一資格として位置付けるため、賃貸不動産経営管理士協議会を設立し、賃貸不動産経営管理士制度を創設した。



------------------------------------

IMG_20151116_094714



今回は第3回目の試験になります。


申し込み人数は回を重ねるごとに増えており、昨年から750名超の5118名です。


登録者は2014年6月現在30,000名ほどです。


この資格は、平成29年をめどに、国家資格化に向けての検討会が開催されています。

第一回目は全40問中28点の7割が合格ラインなのに対して、昨年の第二回目は40問中の21点という5割強の合格水準に激変したので、年々試験自体が難化している傾向が分かりました。

取れる時期に早めに取っておこうというタイミングでした。


そして、今年の試験はまさに難化を自分自身の肌で痛感することとなるのです。


私は4点免除システムが絡んだ登録講習を今年受講した上での受験になります。

※指定の講習2日間を連続で受講すると、2年間に限り、本試験で4点免除されるという仕組みあるのです。

しかしながら宅建と異なり、免除される科目は当日にならないと分かりません。

問題37~40までが免除となり、内容も当日知ることになります。


アドバンテージを受けての受験でしたが、予想以上に苦戦したのです。

今回は試験当日に着目したので、講習2日間の様子や、受験の動機などはまた別の記事で触れる予定です。



試験会場は東京の早稲田大学です。

IMG_20151115_145338IMG_20151115_120419



2012年に社会福祉士試験時にも早大で受験しており、縁を感じる会場でした。

キャンパス内は、学生服を着た学生や20代前半の若者でごった返していました。


賃貸不動産経営管理士試験の受験生ってこんなに若かったけ!?


こう脳裏をよぎったのは、直前講習に参加していたので、年齢層を目の当たりにしていたのがありました。


平均年齢は39歳くらいだったはずなのに、なんて一瞬考えていましたが、すぐにそのわけがわかりました。

IMG_20151115_120307


同時受験としてTOEICの試験も開催していたのでした。

受験相談コーナーなども開かれていたようで、親子で行動している姿も目立ちました。



試験会場の3号館は正面入り口近くにありました。

IMG_20151115_120742IMG_20151115_144228


指定された教室辿り着いて、 室内を見渡すと、まさに不動産業界に携わっているであろう営業マンらしき受験生やオーナーさんだと思われる雰囲気の方が見受けられました。

同僚同士で受験に来ている方々もいました。

平均年齢が約40歳だけに、ぱっと見で20代前半くらいの受験生は少なかったような印象です。

携帯やスマホ宅建試験と同様、あらかじめ用意された袋に入れて椅子の下に設置するように促されました。

IMG_20151116_094650


加えて、もし試験中に封入袋以外の携帯・通信機器の持ち込みが発覚したら問答無用で不正行為とみなすというアナウンスがかかりました。

タブレット端末の持ち込みに関しては、専門の袋が用意されていないので、試験監督員に目視をしてもらい、鞄にしまうという徹底ぶりでした。


試験時間は13時から14時30分までの90分間です。

試験の中では珍しく、途中退室が認められないルールです。

つまり、早く試験が終わっても、最後まで待っていなければならないという決まりなのです。


不正行為を防ぐための目的なのでしょうが、私は36問の試験ならば90分も不要だと甘めに見立てていましたが、いざ試験を解いてみたら、とんでもない誤算で、85分まで必死ににらめっこすることになったのです。


問1から問36まで通しで感じたことを一言で表すと、


「事前学習したものと同じような問題がほとんど出なかった」


に尽きます。

この要因については次回詳しく触れます。


4択問題なのですが、自信を持って解けたのは全体で5問程度の印象です。

2つまでは絞り込めるけれども、1つに決めるという作業の困難さを久しぶりに感じました。


2011年に受験した宅建試験ぶりの不動産関連資格の受験でしたが、個人的には宅建受験時を強制的に思い出させるかのような難易度です。

最近は福祉関連の資格を受験することが多くて、国家試験の精神保健福祉士という試験を今年に受けていましたが、手応えは精神保健福祉士受験よりも難しめでした。


日本語理解力や基礎知識を備えた上での応用力が求められるような構成で、とても7割以上の得点を楽にたたき出せるような試験ではありませんでした。

暗中模索のように頭を抱えながら全神経を集中させて解き続けました。



受験勉強編と自己採点までの流れは次回に続きます。

 



受験対策及び講習時の使用テキスト問題集です。

 


賃貸不動産管理の知識と実務―賃貸不動産経営管理士公式テキスト