賃貸不動産経営管理士と宅建士受験の不安を解消する方法

平成23年度宅建試験、平成27年度賃貸不動産経営管理士試験に合格したTAKA氏が試験後に生じるマークミスの不安や、合格ラインを巡るネット情報に翻弄されてしまう不安定な心を和らげるための心理的サポートブログです。

第3回賃貸不動産経営管理士試験を受験してきました。その2




今回は、受験勉強の詳細と試験終了後までの流れになります。


前回は受験会場に到着してから試験問題を開始したところまで




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※ 受験に使用したHB鉛筆3本とマークシート用消しゴムと鉛筆削り。



==== 鉛筆1本はマークシート用の物で、残りの2本は鎌倉の荏柄天神で購入したものです。

私がいつも受験時に愛用しているものになります。

賃貸不動産経営管理士試験では珍しく鉛筆削り機の使用が認められているために、机上に置いてあります。




私は、第1問目の4肢を目視して瞬時に察知しました。


この試験、復習問題レベルじゃないなと。


実際に40問通しで見てみましたが、その直感通りでした。


この試験を受験したことがない方、勉強したことがない方にとっては、

「復習問題って何?」と思われたかもしれません。


そこで、遡って私の受験勉強の詳細から説明したいと思います。



私が受験勉強を開始したのは、今月の11月4日です。


実質10日間の勉強期間です。


肝心な勉強方法についてですが、唯一無二と言っていいですが、下記のテキストになります。







私はこの試験勉強をする上で悩まされたのが、これまでのやり方が応用できなかったことです。


試験対策の上で欠かせない「過去問」が存在しないのです。


絶対合格ブログで口を酸っぱくしながら唱え続けてきた過去問重視勉強法が適用出来ないわけです。


先回りして忠告させていただくと、来年受験を検討されている方は、合格率から「簡単そう」と判断して、あまり対策を練らずに受験されるのはとても危険だと警告させていただきます。

ネット上では、「名前を書けば受かる」とか、「一夜漬けでも受かる」なんて書き込みも目に入りましたが、私のような不動産の勉強からは数年離れていた人間が鵜呑みにして受けていたら、高い確率で不合格路線に直行してしまうでしょう。

難易度は上がることはあっても、下がることは考えられません。

国家資格化の流れも手伝って、合格率を80%以上に調整する可能性も少ないですから、舐めてかかると痛い目に遭います。




話は勉強法に戻ります。

今年から試験問題を持ち帰れるようになりましたが、昨年と一昨年はその場で回収していたようです。

そのために、第1回と2回の試験問題を事前に目にしたことはありませんでした。


そのような前提なので、対策として公式テキストの『賃貸不動産管理の知識と実務―賃貸不動産経営管理士公式テキスト』 に頼らざるを得ませんでした。


※ ちなみに類似問題集等は2015年11月現在発売されていません。


全部で900ページ超の膨大なこのテキストを網羅できるほどの時間もありませんし、はなからその気はありませんでした。

となると残された選択は、冒頭に登場した復習問題に依存することになりました。


復習問題は各章のおさらいの4択問題になるのですが、全部で70問あり、280個の肢があります。

賃貸借契約等に関する出題が多いので、宅建と被る面がありました。


私にとっては事前に受講した講習会もこの復習問題も、まさに宅建受験の復習を兼ねていました。


復習問題は宅建問題よりも素直で、基礎の基礎を中心に構成されていました。

専門用語などのわからない語句は画像検索をしてイメージを固めたり、テキストの本ページをおさらいして頭に定着させるという学習法です。


幸いにも復習問題の1肢ごとに、根拠となるテキストのページが記載されているので、ダイレクトに調べることが出来たのは捗りました。

第1回の受験をされた方の合格体験談をネットで目にしましたが、復習問題から出されたような基礎的な出題が多かったというものがあったので、復習問題中心主義でイケるだろうと計算していました。


そんなやり方で当日を迎えたわけですが、このやり方こそが悪戦苦闘することになる要因の一つでした。


前回触れましたが、復習問題で目にしたような類似出題は全体では少なかったという印象です。

テキストの解説ページから出されている細い問題が多く、細かい引っかけ問題、日本語表現の言い回し上で困惑させるような構成です。

ネット上では、不動産の実務経験がある方や現場で活躍されている方の中では、「そんなに難しくはなかった」という声も聞かれましたが、宅建士ペーパーの畑違いの私からすれば、相当苦戦しました。

最後まで絞れずに空白にしておいた問題が5問もあり、一通り最後まで終えて、見直した時になんとか一つを選んで塗りつぶしたものの、達成感は皆無でした。


終えてみて、半分取れたかどうかという感覚です。


事前に参加した講習時に、講師の先生は、難化を予感させるような発言はありませんでした。

「しっかりテキストを勉強しておけばまず受かる試験です」とおっしゃっていましたが、確かにテキストを読み込んでおけば30点以上の結果は出たでしょう。

私はそのやり方を回避したので、当然の結果だったのです。

果たして今回の試験対策でテキスト900ページをまんべんなくチェックしたという方がどれ程いたのか、合格点が気になるところです。


昨年の全体合格率は76.9%で、講習修了者においては85.1%という高水準です。

5割強の得点を出せれば合格なので、まさか約8割の合格率の試験でこれほどの難易度とはと痛感しています。


この合格率の高さには受験生の質が影響していると言われています。

宅建士を合格済みであったり、不動産業界に精通している現場の人間が多いので、必然的に合格率が高くなっているという事情があるのです。

試験を終えた後に、教室を後にする同僚同士で受験した方同士が「ちゃんと勉強しておけば分かる試験だったよね」と口にしていましたが、その通りで、しっかりと全体を勉強をした者は高得点が取れたことでしょう。


ここまでご覧くださり(無力感満載の内容でしたでしょうが)ありがとうございます。

もしかしたら一部の読者の方が気になされている肝心な私自身の自己採点結果ですが、


7割行くか行かないかという微妙な点数です。


割問2問によって運命が左右されます。

今年は問28と問35が1か4で分かれているので、その解答次第というのもあります(私は両方4にしました)。

採点の元はこちらの情報になります。 スマホの方はリンク先でPC閲覧モードに切り替えてご覧ください。


※ 賃貸不動産経営管理士試験の場合は、宅建と異なり、資格学校や講師が模範解答を発表しないようなので、受験生の方がテキストやネットを根拠に解答を寄せ集めてくれるのです。


もしも今年の合格点が第1回のように28点以上ならば、残念ながら落ちてしまう可能性が極めて高いです。


ネット上の声だけを集めてみると、21~25点までの間で合格点が定まりそうな印象ですが、とにもかくにも今年の合格率をどの程度に絞るかによって命運が分かれます。

例年と同じ70~80%ならば、私の自己採点結果では安全圏内ですが、もしも50%以下に絞るならば一気に厳しくなります。


※11月17日追記

試験から数日が経って、ネット上の声を集約したものになりますが、仮に6割強の25~26点になると想定したら、合格率が50%は切るのではないかという印象を受けています。


国家資格化を前にして、このタイミングで急激に合格率を絞るとは考えにくい(むしろ考えたくない)ですが、願うのは合格ラインが21~25の間で収まってほしいということです。


この記事をご覧くださったということは、検索エンジンでたどり着いて、試験を受験された方もいらっしゃったのではないでしょうか。

みなさんの出来具合はいかがだったでしょうか?


合格点ばかりは相対評価ですし、様々な事情が勘案されるので、もう自分の合格を信じることしか出来ません。


まさに、人事を尽くして天命を待つですね。



合格発表日は来年の1月13日で、私が日頃から受験対策で応援している社会福祉士国家試験の約10日前になります。


考え方によっては、今回、この試験を受けたことで、受験生の不安な胸中を自分のこととして体験できたのは成果でもありました。

私は気分転換を兼ねて近々鎌倉の紅葉を楽しみながら、学業成就でいつも試験終了後にお世話になっている荏柄天神社に参拝してくる予定です。

同じくこの試験を受けてボーター範疇のみなさまとともに来年の合格発表日を迎えられればと思っています。


そして運命の結果はこちら



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※ 帰りに立ち寄った「夏目漱石生誕地」記念碑。


地下鉄東西線早稲田駅西口を出て、「早稲田駅前交差点」から夏目坂をのぼりかけたすぐ左手の「やよい軒」の隣にあります。

昭和41年、 漱石の生誕100年を記念して建てられたそうです。