合格発表日まであと30日以上あります。
私は、去年の今頃、一日一日が長くて長くて、仕方がありませんでした。
まさか自分がボーダーライン上の範疇になる自己採点結果になるとは、想像していませんでした。
1年目と2年目の試験が終わった後に、各資格学校が発表したボーダー予想に狼狽している受験生を見ていて、自分にはまだ遠い世界の話だとばかり思っていたのに、自分が当事者になったのです。
仕事中は、比較的気を紛らわせることができましたが、家にいても、外出していても、宅建の試験結果が気になって仕方がありませんでした。
気晴らしに旅行に行っても、友達と過ごしていても、上の空でした。
合格ライン、割問、マークミス、転記ミス、自己採点ミス、消し跡が正しく採点機に認識されているかどうかの不安が、頭の中で堂々巡りしていました。
こんなことを連日連夜続けていると、日常生活に異変が生じるようになりました。
一つ目は睡眠不足の問題。
深夜遅くまで、不安を和らげるために、一つでも新しい試験情報を目にするために、ネットの世界を徘徊していました。
二つ目は、記憶力に自信がなくなったことです。
あまりにも、マークミスを気にするあまり、仕事中に職員から聞いた連絡事項や、確認事項について、その時はしっかり覚えていたつもりが、後になると、「あれ?あの時本当にああいう風に言ってたっけ?」「なんて言ってたんだっけ?」と、度忘れが重なり、自分自身の記憶力を信じられなくなっていました。
きっと、「マークミスが起きて、不合格になってしまう」という最悪な未来予想図を描き続けていたことで、日常的にそのような場面が具現化していくようになったのだと思います。
三つ目は、他受験の勉強に、全く手をつけられなくなってしまったことです。
宅建と難易度を比較されやすい、福祉系資格の社会福祉士国家試験の受験を翌年の1月に控えていましたが、宅建の合格発表が出るまで、気が漫ろになってしまって、勉強モードにスイッチを切り替えられませんでした。
このように、合格発表までは自分が自分ではないようでした。
自分の弱さや、心を整えることの難しさを、痛感していました。
そして、月日が経ち、今は応援者の立場にいます。
こんな私が、今になって初めて気づいたことがあります。
あの45日間の苦しみは、無駄ではなかったと。
もちろん、その先に合格があったから、そう振り返られるというのもありますが、あの苦しみや孤独感を経験してこのブログを立ち上げたからこそ、ここでみなさんと出逢えて、共に不安を共有することができているのです。
ボーダー予想に位置するみなさんは、毎日が針のむしろの日々を過ごされていることだとお察しします。
ですが、みなさんも、この先この体験が、必ずや役に立てる時が訪れると思います。
祈!32or33点!
祈!合格!