11月15日 19時00分 ユーキャンの自己採点集計結果を文面に反映しました。
※33点、34点自己採点者に贈る言葉は、こちらの記事に書いてあります
◆恐らく合格内定だけど、不安が消えない35点組のみなさんへ
宅建合格ボーダーの目安である7割の「35点」を取れたみなさんの中でも、安心感よりも不合格になるかどうかの紙一重状態に、危機感を募らせていらっしゃる方は、少なくはないと思います。
当ブログで受付けている自己採点投票において、35点だった方のコメントを見ると、期待と諦めの気持ちがこもごもである心境の受験生が多いようです。
その要因の一つとして、35点±1を合格推定点としている資格学校が複数存在していることが挙げられるでしょう。
試験終了後に自己採点をしてみて、
「この問題は、冷静に見れば解けたのに」
「あと1問さえ合っていればこんな不安な気持ちにならなかったのに」
というふうに、不本意で間違えてしまった悔しさと惜しさを残しつつ、絶対安心できるわけではない35点を出してしまった現実から、敗北感に駆られている方もいらっしゃるでしょう。
思えば、去年、一昨年は、35点だった方には忘れられない二年でした。
二年連続で、「あと一点」で、不合格になってしまったからです。
去年は問48の没問の影響により、35点だったはずの合格ラインが、恐らく合格率調整のため、36点となり、35点を得点した方にとっては、阿鼻叫喚、塗炭の苦しみに苛まれたことだと思います。
合格発表後に、SNS宅建コミュニティの35点組の姿を見ていると、放心状態の方、納得がいかずに憤りを感じている受験生の痛切な声が木霊してしました。
中には、平成22年も35点で、二年連続で1点足らずに不合格になられた方の、悔しさが滲んでいる悲痛な叫びもありました。
平成23年は、もう一つ印象的な出来事がありました。
自己採点が35点でしたが、問48を間違えていたため、没問による+1点救済措置によって、想定外の逆転合格を果たした方もいました。
絶望の渦中に、逆転合格者達が申し訳なさそうに報告していた姿がありました。
天国と地獄の明暗を垣間見た私にとっては、合格したものの忘れられない年になりました。
そんないわくつきの35点でしたが、今年は変革の予感がします。
ボーダーを下げるねらいが見え見えの試験問題、クセあり引っ掛けありの難化した今年の試験で、7割である35点も取れたみなさんが、不合格になるとは私には思えないのです。
もちろん、ボーダー予想は当たるも八卦、当たらぬも八卦であるように、私の直感が当たる保証はありません。
でも、平成21、22、23年と3連続で受けた私の勘から、今年も36点になるとは思えません。
11月1日、LECの成績診断速報第二弾結果を見ても、例年の流れならば合格ラインは33or34点となり、合格率の調整で上がったとしてもMAX35点である可能性が最も高いことを、数字が物語っています。
11月7日に発表された宅建情報ネットの自己採点集計結果を見ると、平均点が30点という低水準が出ました。
11月15日に発表されたユーキャンの自己採点集計結果は、平均29.77点でした。(サンプル数3170人)過去4年間のデータを踏襲するならば、今年の合格点は、33点または34点になります。
11月19日発表の宅建ゼミナール最終ボーダー予想は、34問又は33問(34問正解50%、33問正解50%、問5を「3」単独前提)となりました。
35点は、「おそらく大丈夫と思われるラインです。合格発表をお待ちください。」と書かれています。
問5にもよりますが、例年の合格率通りならば、33or34点の合格ラインが可能性として高いようです。
「もし、今年から合格率が15%以下になったら一巻のおしまいだ」
そんな不吉な近未来図を想像している受験生もいらっしゃるかもしれません。
「今年から合格者を絞って、宅建難化時代の到来になる」なんて説も、毎年のように流れています。
近年、宅建を士業化させるという噂や、不動産業に携わる従業員の質の低下を解消するために、認定資格制度の誕生、従業員研修強化の声も出ていますが、だからと言ってかつての行政書士試験のように、ある年から急激に合格率を下げるとは考えにくいです。
35点は大丈夫。
不退転の決意で、ここまでたどり着いたリベンジ組のみなさん、初めての挑戦で、不安に押し潰されそうな35点のみなさんも、共に合格発表の日に、喜びを分かち合いましょう。
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