賃貸不動産経営管理士と宅建士受験の不安を解消する方法

平成23年度宅建試験、平成27年度賃貸不動産経営管理士試験に合格したTAKA氏が試験後に生じるマークミスの不安や、合格ラインを巡るネット情報に翻弄されてしまう不安定な心を和らげるための心理的サポートブログです。

平成27年度賃貸不動産経営管理士講習レポート


私の第3回賃貸不動産経営管理士受験体験の集大成として、受験直前期に受講した賃貸不動産経営管理士講習のレポートを記事にしました。



私が参加した日程は13回目の最後です。

2015年9月3日~4日までの2日間、東京会場(全国都市会館)です。


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定員が全560名で、申し込んだのは締め切りの一週間前でした。


平成27年度の段階で講習は先着順でした。

事前に電話で空き状況を確認した上での申し込みでしたが、その後サイトを確認すると、締め切りを前にして満員に達したようです。


平成27年度の本試験は、合格者2679名中1056名が講習修了生でした。

合格率が54.6%と、前年度よりも20%も絞ってきている点からも、4点免除の恩恵と効果は平成28年度以降更に重要になってくると思われます。

平成28年度には申し込む方も更に増えることが見込まれます。



さて、当日の様子についてですが、教室は2つの階と4つの部屋に分かれていました(うろ覚えなので、もっと多かったかもしれません)。

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参加者の男女比は男性の方が多かったですが、女性もそれなりの数見られました。

印象的には、かなりの受講生が不動産関係者ではないでしょうか。

いかにも不動産営業マンと思える男性が休み時間や授業開始前に取引の電話をやりとりしていた姿が印象に強く残っています(それも一人や二人だけではありません)。


講義の使用テキストは協会公式のテキストです。

補足プリントも配布されますが、この一冊がなければお話になりません。

ざっと室内を見渡しても忘れた方はいませんでした。



講義は各科目ごとに講師が分かれ、ひたすら受け身で聴き続けるというスタイルです。

おそらく申し込みが早い方の教室は、リアルに講師を目の前にして受けられるのですが、他の3教室はスクーンに講師の映像が映し出しながら、丸1日見続けるという流れです。

講義開始前に、賃貸不動産経営管理士協会の映像資料が流れていたので、映像形式(VTR)が取り入れられるのであろうと想像していましたが、講義中は一度も使用されませんでした。

テキストが1000ページ以上あるので、たった2日間で一方的に聴き取るという作業はかなりの忍耐力を要するものです。

お昼過ぎになると居眠りをしている受講生がちらほら見られたくらいです(気持ちは分かりました)。

一つ一つのページをゆっくり丁寧に解説するのではなくて、重要ページと飛ばすページを切り分けている講師が多いので、集中していないと、今どこのページのことを解説しているのだか見失ってしまうものです。

重要な文章やキーワードはマークしていくように取り組みますが、なにぶん量が多いため、かなり疲れました。

私的には気分転換の意味も含めて、映像が併用されれば更に良かったです。


第2回試験までは、各科目の最後にある練習問題さえ解いておけば合格ラインは超えられるという声があったので、講師の講義をマスターしようという受講生は少なかったのではないかもしれません。

2日間遅刻早退さえなければ、最終日に確認テストをするまでもなく、自動的に修了証が発行され、4点免除になるわけですから。

あくまでも真面目に取り組むも、放棄するも自主性にゆだねられている2日間でした。


当の私は宅建士受験時から4年が経過していて、当時勉強した賃貸借の知識もあやふやになっていると思われたので、復習+αの意味も込めて臨んでいました。

科目によっては興味が持てなかったり、普段なじみがない分、イメージが湧きにくいものもありましたが、「そんな世界もあるのね」という一歩引いた目で受けました。

そんな感じてあっという間に2日間が経ち、最終日には修了証が渡されました。

私からすると普段不動産の世界に身を投じているわけではないので、ここでの2日間は刺激的なものでした。


帰る前に、スタッフの方をつかまえて、気になっていた一つの質問を投げかけました。


本試験の4点免除問題の科目は当日に分かるのですか?


スタッフ
はいその通りです。


宅建士の場合は5点免除科目が予め分かっているので、事前学習時に省くことが出来ます。

しかし、賃貸不動産経営管理士の4点免除問題は、当日になって初めて出題科目が判明します。

つまり、ランダムで出題されるため、満遍なく勉強しておく必要があるのです。


そして、もう一つ事前にプチ情報をお伝えすると、賃貸不動産経営管理士受験申し込み時と本番のマークシートに、講習修了の有無を確認する欄があるのですが、修了証に書かれている番号の記入は不要です。

番号や真偽は協会側で把握しているので、あくまでも講習に参加したという欄に○をすれば適用されるようになっています。

したがって本番に修了証を携帯する必要はありません(平成27年度現在)。



平成27年度の公式テキストは2015年3月27日に発売されているので、平成28年度版も同時期に登場することが予想されます。

合格率約55%の試験となったことで、問題集等が発売される可能性もゼロではありません。

第3回試験から試験問題が持ち帰り可能になったことからも、来年度以降に対策問題集が登場する可能性が考えられます。


繰り返しますが、第3回の本試験の構成は、テキストに載っている練習問題とは異なるレベルでした。

練習問題の類似問題は予想外に少なかったのです。

テキストの本文からの細い箇所が根拠になっている選択肢がいくつも見られました。

新テキストの練習問題がどのような内容になっているのかにもよりますが、練習問題は完全にインプットする作業に加えて、テキストも一通り見直しておくくらいの取り組みをしないと、簡単に受かるような問題ではなくなってきています。


この試験は、宅建士合格者や、不動産業界に精通している方が多くを占めています。

55%という数字は資格試験としては低い数字ではありませんが、受験層の大半が不動産に関連する資格や知識があるという背景があることを考慮すると見方は変わってきます。


私は合格することが出来ましたが、試験問題は相当苦戦しました。

それでもなんとか正解している問題が合格水準を超えていた理由の一つとして、講習で全体を一通り学習していたおかげで、地力がついていたのだと思います。


楽観視しすぎずに、万全な準備を重ねての受験を強くオススメいたします。


私の賃貸不動産経営管理士講習のレポートは以上ですが、平成28年度はあなた様の合格を祈願しております。