今回、私が平成27年度賃貸不動産経営管理士試験(11月15日実施)を受験したことで、約2年ぶりの宅建ブログの復活に至りました。
2年間、ブログの更新を途絶えさせた理由としては、「もうやり尽くした感」が高まったからです。
登録実務講習のレポートを終えて、そのまま過去ログの場として現状維持を続けているつもりでした。
ところが、再び不動産資格つながりで再登場することになるとは、資格のご縁というものを感じずにはいられません。
この2年の中で、「またブログの記事を書いてください」というリクエストが何件か寄せられることもありました。
宅建士受験を終えて、不安な心境の中、何らかのキーワードでここにたどり着いて、
「過去の記事を読むことで、癒やされた」とおっしゃる方もいらっしゃいました。
今日、数ヶ月ぶりにブログにログインをして、アクセス解析をすると、
「マークミス 転記ミス」
「ユーキャン サンプル結果」
などのキーワードでお越しいただいている方が多数いらっしゃることが判明しました。
今でも必要としてくださっている方を知った私。
そして今回賃貸不動産経営管理士試験を受験して不安な最中に置かれている私。
今の私だからこそ出来ることがあるのではないか。
このタイミングを逃してはならないということで、今年度宅建士試験を受験されたみな様へメッセージを送らせていただきたく、この記事を立ち上げました。
かなりの長文になりますが、この1回に全ての思いを凝縮して書いているので、何かを感じ取った方はぜひ最後までお目通しいただければ幸いです。
平成27年度宅建士試験から早くも一ヶ月が経とうとしています。
今年受験をされたみなさんはいかがお過ごしでしょうか。
既に宅建士試験のことは過去のこととして割り切って、日常に没頭されている方もいらっしゃれば、
かつての私のように、合格発表日のその瞬間まで寝ても覚めても合否のことが頭から抜けずに、新しい情報を模索し続けている方もいらっしゃると思われます。
ブログの更新こそしていないものの、実はこの2年間試験の動向をリサーチしていました。
毎回試験終了後に受験生の声や、各資格学校の情報は収集していました。
初の宅建士試験となる今回の試験によって、どのくらい試験内容が変わるものなのか注目していましたが、ツイッターで試験終了直後の受験生のみなさんの声を集めていたら、「あまりにもの難しさに面食らった」というものが至る所で聞かれました。
実際に試験問題の一部の画像をアップロードしている方がいたので、拝見したところ、問題文や選択肢の文量は増え、文体は日本語読解力に加えて、限られた時間内で状況を理解しなければならない瞬発力の必要性が浮き彫りになっていましたね。
その試験変貌ぶりを表す鏡のように、各資格学校、講師から例年より低水準の結果が出されましたね。 各校の合格推定点一覧です。(平成27年11月14日20時00分現在)
◎TAC 31±1
◎日建学院 30点±1
◎大原 32±1
◎LEC 31±1
◎大栄 31
◎宮嵜ブログ 30又は31
◎水野ブログ 30点か31点
◎週間住宅10/20号 32~33点前後
(宅建試験!初心者のための一発合格サイト
平成27年宅建試験合格推定(予想)点☆4週間後の各発表状況より)
先日、上記の引用サイトの主でもある宅建ブロガーのイッチャンさんこと一木さんにお逢いする機会があった際に、話題の一つとして、今年の宅建士試験を振り返ってのお話を交わしました。
イッチャンさんも「まさかあれだけ小難しい問題にするとはねぇ」という感想をおっしゃっており、受験に精通された方の目から見ても高難易度だったことがうかがえました。
さて、自己採点で30点から33点までの方は不安と期待が入り交じっているのではないでしょうか。
あと1点取れていれば。
あの時、あの選択肢にしておけば。
そういう後悔の念も非常によく分かります。
もしかしたら、34点以上の方も不安は拭えないかもしれません。
初の宅建士試験ということで、どの程度合格率を絞るのか読めない部分があるからですよね。
この点は昨日私が受けた不動産経営管理士試験においても類似している点があります。
数年後の国家資格化に向けての移行期に当たる第3回目の試験でしたが、宅建士と同じく相対評価です。
合格率をどの程度に絞るのか読めないので、自己採点結果に安心を覚えられるものではありませんでした。
この合格点が分からないというのは、不安が増幅する大きな要因ですよね。
何を隠そう私は3度目の受験、平成23年度の試験で合格点ピッタリで合格を果たしました。
36点中の36点です。
狙おうと思って狙える点数ではありません。
それもおまけがついて、合格発表日の1週間前に試験問題1問の誤植発表がされて、全員1点追加の措置が発表されたのです。
本来35点合格だったのが、36点にアップしたと思われる結末です。
これに合わせて、一部の資格学校のボーダー予想が上位修正をされ、37点とする場所もありました。
情報を追い求めるということは、問答無用で不必要な内容も飛び込んでくることもありました。
11月中旬のこの時期には、合格判定会議を終えたという自称関係者から、「今年のボーダーは37点になりました」というような心に突き刺さるような書き込みを目にしてしまい、激しい動揺が走ったものです。
不安で不安で、神頼みのように学業成就効果のある寺院巡りも行いました。
あれほどの緊張と不安を繰り返した期間というのは、私の人生の中で数えるほどしかありませんでした。
4年が経とうとしている今でも、昨日のことのように覚えています。
今年宅建士を受験したみなさんも、こうしてこの記事をご覧になっているということは、中には新しい情報等を期待されてたどり着いた方もいらっしゃるでしょう。
試験情報は既に出尽くしているようなので、私から格別に提供できるようなものはありません。
ただ、みなさんの不安な心境というものは自分のことのように想像できます。
私の経験談が少しでも心が和らぐ瞬間があったり、何か新しい視点が広がればという思いでこの長文を打っています。
当時、私はマークミスやボーダー上昇の不安で夜も眠れない日もありました。
みなさんの中にも同じように、考えすぎて不安で寝付きが悪い方もいらっしゃるでしょう。
そう、不安なのはみなさんだけではないのです。
そして、そこまで不安というのは、合格が近づいている証だからなのかもしれません。
まず、合格ボーダー範疇外ならば、そこまで不安に覆われることはありませんよね。
のるかそるか微妙なラインだからこそ、期待の裏返しで不安が表に出るのですよね。
一日の大半を宅建士のことばかり考えているというのは、それほど合格をたぐり寄せられる能力とも言える
のです。
かつてこのブログをご覧になっていた方の中で、平成24年度の試験で自己採点では合格ライン外だったけれども、蓋を開けたら見事に逆転合格を果たされたというハッピーエンドに終わった女性がいました。
半ば諦めていたものの、合格の可能性を捨てきれずに、仕事中以外は寝ても覚めても宅建士のことを考えていらっしゃたようです。
そんな中、合格発表の数日前に合格する夢を見られたようで、まさに正夢になったのです。
合格を果たされた人のほとんどは、合格発表日まで不安だけれども、可能性を信じて待ち続けた結果、最高の瞬間を体感することになるのです。
そして、これだけ一つのことを真剣に向き合い続ける機会というものは、人生の中でそれほど多いものではありません。
この経験というのは今後の人生の中で必ず何らかの形で役に立てるはずです。
もしも私が初受験で一発合格していたら、
余裕で40点以上を出せていたら、
まずこのブログを設立することはありませんでした。
回り道をしたからこそ見えた光景や出逢えた人々がいたのです。
このブログがきっかけで出逢った元受験生、合格者の方とは今でも交流がある方もいらっしゃいますし、あの時、あれだけ苦しい思いがあったからこそ、同じ経験をされた素晴らしい方々と巡り会えました。
だからこそ、ここで声を大にして言えます。
今抱えている不安はきっと希望へと変容します。
みな様は合格へと近づいているのだから。
私からみな様へ心を込めて、
祈!勝利!!
願!合格!!