賃貸不動産経営管理士と宅建士受験の不安を解消する方法

平成23年度宅建試験、平成27年度賃貸不動産経営管理士試験に合格したTAKA氏が試験後に生じるマークミスの不安や、合格ラインを巡るネット情報に翻弄されてしまう不安定な心を和らげるための心理的サポートブログです。

◆平成23年度宅建受験試験日の感想とまとめ

◆統計問題から解き始める

試験が開始の合図とともに、問題用紙を開きましたが、私は1問目の権利関係から解かずに、すぐさま48問目の統計問題から解き始めました。記憶が新しいうちに解きたかったのです。
  
統計問題は、確実に1点が取れる問題なので、過去2年間、十影響さんのサイトを活用して前日の夜に覚えてきました。

ところが、細部まで目をつけすぎたため、細かい数字を覚えられず、2年とも落として来ました。

直前に統計データを全て覚えようとしても、無理があったため、この年は、みやざきさんのブログで「統計問題、これだけ覚えれば十分、ゴロ合わせ」という記事を見て記憶に入れました。

見事に同じ問題が出てくれて、自己採点から1点を取ることが出来ました。
  
※後に、この年は、まさかの没問の影響で正解がない問題となり、全員正解となるわけですが。

◆権利関係は最後に解く

その後、26問目の宅建業法に移りました。
1問目から順番に解かなかった理由は、私の学習理解度から鑑みて、「民法は大苦手だった」からです。

加えて融通が利かない私の性格から、1問目から始めたとして、つまずいてしまったら、次の問題にすぐ切り替えるという風にはいかないと考えたです。

もしも何問も連続で分からない問題が出たら、思考能力が低下してしまい、解けなかった問題が気がかりで、残りの問題を平常心で取り組めなかったと思います。過去2年間の私の傾向がそうでした。

でも、宅建試験は毎年初見の難問が必ず3~4問くらい出題するので、どれだけ考えても分からない場合は、とりあえず諦めて、次に切り替える方が時間を有効活用できるのです。

宅建業法の問題を解いているうちに、まさかの動揺が走りました。
「えっ、何この問題、見たことないし、知らないよ」といった出題が続きました。

加えて昨年度の試験問題と比べて、問題文がひねくってあったり、過去問題で目にしたことがないような思考型の出題傾向がうかがえ、全体的に試験内容が変わっていました。

2つくらい選択肢を絞れたものの、正しい1つを決めかねる問題も数問ありました。

次第に想定外の展開から、焦燥感と緊張感がピークに達してしまい、試験開始1時間後には、「今年も落ちるかもしれない」という追い詰められた窮地に立たされていました。

22年度の試験では、1時間くらいで全問終わらせることができて、残りの時間は問題をざっと見直したり、仮眠するくらいの余裕がありましたが、終わってみれば試験終了ギリギリまで問題とにらめっこしていました。

◆試験終了後、絶望感が襲う

試験日は10月半ばでしたが、この日に限って半そでを着ていてちょうど良いくらいの暑さで、室内で冷房が利いていました。

自分は一番後ろの席だったのですが、試験直前に冷風が直撃したことで、お腹が痛くなりましたが、いざ試験が始まった後は、予想外の試験の難しさから、気が動転しており、寒さのことなど忘れていました。
  

隣の席の男性が、2分に1回くらいのペースで大きなため息をついていたのが記憶に残っています。

試験終了後には、「終わった・・・」と呆然自失になっていました。
体感的に出来具合は6割くらいでした。

帰り道は、試験前にあった自信がすっかり萎れてしまい、
 
宅建試験に向いていないのかもしれない」という絶望感が支配していました。

周りの受験者は一言も発さずにぞろぞろと帰っていたので、どのような感想を持ったのかは分からなかったので、すぐに携帯からツイッター某巨大掲示板サイトにて受験者の感想を調べてみましたが、「難しかった」声と、「去年よりも簡単だった」という対極的な声で分かれていました。

◆自己採点結果は

帰宅後、資格学校の模範解答をもとに自己採点を行うと、36点になりました。

権利関係が5割程度の正解率だったので、焦りましたが、その他の法令がまさかの全問正解だったので、埋め合わせできました。

予想していた以上の結果だったので、半信半疑でしたが、先ほどまでの憂鬱が一気に晴れて、試験直前の直感を思い出して、「もしかしたら今年は受かるんじゃないか」という期待が俄然膨らんできました。

宅建は、かつて36点以上の合格点が出たことはなかったので、合格が現実味に帯びてきたのです。

興奮した私は、すぐさま母親に「今年は受かるかもしれない」と報告しました。

母親からは「まだ分からないよ、合格ライン高いんじゃないの?」

と冷静に返されました。

それもそのはず、毎年合否の結果に振り回されている母親は、私が合格できるとは確信できなかったのでしょう。
 
◆過去問だけで40点は取れた


自己採点中に改めて思ったのが、冷静に問題を見直して見ると、過去問題集から出題していた問題が5問はあり、1冊を10回以上反復学習している勉強方法だけでも、40点は取ることはできたと思いました。

平成23年度本試験を振り返っての総まとめ

独学で、試行錯誤しながら自分に合った勉強法を見つけて、3年目にしてようやく合格できた私ですが、振り返ると、近年の宅建試験の特徴としてこのようなことを言えます。


◆平成21年の試験改正により、宅建業法の出題数と、実務に伴うような事例問題が増加しているが、基礎知識さえしっかりと身につけていれば、過去問+基本書だけでも本試験を突破できる。

◆最低、過去問5年分(全250問)以上を徹底的に反復学習して、「なぜ~になるのか」を正しく答えられるようになれば、本試験で7割(35点)以上は取れる。

民法建築基準法など、イメージが湧きにくい分野は、ゴロ合わせが有効である。

◆学歴は良いに越したことはないけれども、変にプライドが高くて、勉強法にこだわりがあると、痛い目に遭う可能性がある。むしろ、学歴がなくて、「なんとしても合格して自分を変えたい」という強いモチベーションの持ち主は、本番に強い(現に、早慶出身でも、不合格になる人間が少なくないという話は珍しくない)。


過去5年分過去問中心勉強法が通用したことから、同じやり方で、社会福祉士試験にも臨みましたが、作戦通り通用しました。

私の社会福祉士受験のベースは、宅建受験体験が大きく影響しています。


試験自体は出題傾向に変化が見られましたが、基本は過去問題をマスター
する勉強方法が王道だとつくづく感じました。