私が宅建受験前に取得していた漢検、秘書検、英検資格と、宅建勉強法との決定的違いは、
暗記か、暗記+思考型
に分けられました。
いわるゆ検定資格(準1級まで)は、問題集を丸ごと暗記さえすれば、合格ラインを突破できるようになっていました。
ところが、宅建試験においては、ただ問題集を暗記しただけでは、本試験に対応できるレベルに到達していませんでした。
もちろん、勉強慣れしていて、受験のコツを知っている人間にとっては、暗記だけで、短期合格を果たされることも珍しくはないと思いますが、私のように、高校、大学と、一般入試を回避してきた人間にとって、宅建試験のような広範な範囲を独学で、しかも暗記のみで一発合格することは不可能でした。
過去問3年分くらいをやっと1周回した学習量で本番に挑んだ私です。
民法はほぼ理解できないままで、復習もままならないまま迎えた1年目の結果は、周知の通りです。
問題集を一巡しただけで、「分かったつもり」になっていたのです。
本試験問題を開けてみて、顔面蒼白になったあの瞬間を今でも鮮明に覚えていますが、自信を持って解けた問題が全体の1割くらいしかないのです。
知識が定着していない中途半端な状態で受けた私は、1か2かのいずれかに絞れたものの、結果として不正解だったという問題が数問ありました。
この痛すぎる体験から、自分の準備不足、勉強のやり方が間違っていたと、認めざるを得ませんでした。
でも、認めることができたら、後はやり方を改めて、行動に移すのみです。
私はその境地に至るまで一か月以上かかりましたが、一度乗りかかった船ですから、合格という目的地に到着するために、軌道修正して再びリスタートの舵を切りました。