自分のふがいなさを認めること。
三年前、新年の到来とともに、まず始めに私が行なったことです。
私は初の宅建試験に不合格の烙印を押された後、茫然自失状態でした。
まさか、自分が宅建試験に落ちるとは、しかも合格まであと6点も離れている惨敗、圧倒的実力不足で敗れるとは、完全に想定外でした。
私は自分の準備不足を棚に上げて、しばらく不合格の現実を受け止めることができませんでした。
宅建を舐めていた私は、自分のふがいなさを認めることが怖かったのです。
自分よりも年下の合格者が何人もいる現実を直視すると、自分の存在がちっぽけに思えてならなかったのです。
無気力感は次第に、悔しさへと移り変わっていきました。
新年に切り替わったことで、心機一転、一念発起を誓いました。
私は、自分の中の常識を瓦解させる必要がありました。
宅建は、自分が想像していたほど、簡単な試験ではない。
敗因をしっかりと分析する必要がありました。
私は、漢検準一級に合格していたことで、慢心を覚えていたのです。
宅建レベルならば、過去問をざっと一周回せばなんとかなるだろうという、完全に誤った見立てを作っていました。
漢検準1級の勉強法がそのまま通用すると思っていましたが、本試験で問題を解いていて、見事に計算が外れました。
私が不合格になるのは必然でした。