宅建受験者の中で、以前不合格になってしまい、今年こそは是が非にでも合格したい「リベンジ組」の方もいらっしゃると思います。
二回目の受験ではなくて、中には、三度目、四度目以上の方もいらっしゃるかもしれません。
「今年こそは絶対合格」を掲げて、模試や過去問の出来がかなり良かったのに、いざ本番を迎えてみて、33点や34点という想定外の数字が出てしまい、悶々とした眠れない日々を過ごされている方も少なくはないでしょう。
「諦めたほうがよい」気持ちと、「もしかしたら、ギリギリ受かるかもしれない」期待してしまう願望が交錯している毎日は、疲弊しきってしまいますよね。
前回も不合格だったし、こんな自分が宅建に受かるわけないんじゃないか。
不合格が相次ぐと、すっかり自信がなくなってしまい、勉強のモチベーションが維持できなくなることもあると思います。
私もかつて迷宮を彷徨っていました。
2007年1月に、秘書検定準1級に合格した後は、4年以上資格試験の「合格」からは遠ざかっていました。
その間、英検2級、初級シスアド国家試験(現在は、廃止されました)、食生活アドバイザー検定2級、宅建を2回チャレンジしてきましたが、悉く不合格が続いて、すっかり不合格に慣れきっていました。
これだけ複数の試験に落ち続けていると、どうしてもマイナス思考に支配されるようになりました。
自分は頭が悪いのじゃないか。
そういえば、中学時代を振り返れば成績も平均的だったし、大学時代の友人はみんな自分より頭が良かった。
高校時代の模試の偏差値も40くらいだったし、できない自分がそこにいたんだ。
過去に目を向けて、不合格を正当化させる心理が働いた次は、「今」にターゲットが移りました。
もう大学も卒業しているのに、仕事はしているものの正規職員ではないし、周りは次々と結婚している中、自分は未だに独身だ。
こんな生き方をしている人間が資格試験に合格しようなんて魂胆が間違っているのではないか。
過去と今を含めた上で、完全に自己否定してしまうような極端な思考にも陥りました。
不合格が続いている私は、「本気になって打ち込める情熱」を見失っていました。
私が挑戦してきた英検やシスアド、宅建試験は、共通して圧倒的に勉強量が足りないことは頭では理解していました。
どうしても、やる気がいまいち起きなかったのです。
それでも、私は腐りたくありませんでした。
ダメな自分でも、「自分を変えたい!」「合格したい!」という決意と、漢検、秘書検定に合格できた実績が、私を再起させるための原動力でした。
宅建だけは、一度決意した男のプライドがあって、ドロップアウトしませんでした。
そして、2011年11月、三度目の挑戦で宅建試験に合格。
これまでの苦労が一気に報われた瞬間でした。
度重なる不合格の嵐、あれだけ闇を彷徨っていた私が、上昇気流に乗れたかのように、社会福祉士試験にも合格することができました。
私は不動産業界には携わっていませんが、今では、両資格を目指す受験生にメッセージを発信できる立場にいれて、あの苦しい経験と合格の証がこれほど役に立てるとは思ってもいませんでした。
宅建レベルで33点や34点しか取れないんじゃ、行政書士やマンション管理士なんて受かるわけないのかもしれない。
希望と絶望の狭間で疲れ果ててしまい、将来の展望も見失ってしまっている方もいるかもしれません。
試験はもう終わってしまいました。
合格点も、割問・疑義問題の行方も、合格発表当日にならないと一切分かりません。
それだけ宅建受験のために、色々犠牲にしてきてここまでたどり着いたみなさんです。
あれだけ出題を難化させたのは、合格ラインを大幅に下げるためと思いたい。
私も一昨年33点を取った経験者でもあります。
あの頃は、合格ラインとは遥かに離れている33点でしたが、今年は例年と違う予感がします。
11月19日発表の宅建ゼミナール最終ボーダー予想は、34問又は33問(34問正解50%、33問正解50%、問5を「3」単独前提)となりました。
合格の可能性を信じて、残りの時間を待ちましょう。
今年こそは絶対合格!!
ブログの文字に託して、私はみなさんの傍にいます。