石の上にも三年!TAKA氏の宅建受験体験記 その4
宅建受験再始動、今年こそは絶対合格!
翌年の1月には、宅建に破れた悔しさをバネにして、再起を誓いました。
はじめに、独学か、スクールか、通信講座か、リスタート地点を決める必要がありました。
絶妙なタイミングでユーキャンの宅建講座の案内が自宅に届いていました。
受験前に一度取り寄せたことがありましたが、不合格者には、新年度向け宅建講座のススメが届くようになっているようです。
中を見ると、ちょうど自分が不合格の烙印を押された回に、合格できた受講生の合格体験談が載っていました。
年輩の方、社会人の方、主婦の方など、広い年齢層で、様々な受験理由を持つ方々の合格エピソードが載っていました。
その中でも目に留まったのは、高卒・フリーターで、今まで勉強が嫌いだったけれども、宅建取って人生変えようと一念発起して、ユーキャンを選んで一発合格したという20代前半くらいの男性の声でした。
「まじ嬉しいっす!
やれば出来るってことが証明できたっす」
見出しで、合格証書を抱えながら満面の笑みを浮かべる男性を見て、不合格の屈辱感に近い気持ちが俄然湧きました。
自分はこの人に負けたんだ。
当時はそんな敗北感が拭えませんでした。
忘れかけていたどす黒い感情に支配されていく自分が嫌で、ユーキャンの案内をしまいました。
結局、費用面の理由を第一に、ユーキャンを選ぶ気にはなれませんでした。
教育訓練給付制度(20%オフ)を利用する手もありましたが、それでも高すぎると思ったのです。
次に調べたのは、スクールの方法です。
有名どころのTACやLEC、日建学院等のコース詳細をネットで調べましたが、費用が想像以上に高かったのと、仕事が終わった後に学びに行くモチベーションが保てる自信がなく、候補から外れました。
ユーキャンもスクールも、フォロー体制等はしっかりしていましたが、自分の場合は、必要に迫られて受験する動機ではなかったので、あくまでもマイペースかつ安値で学べる独学に落ち着きました。
一年目のダラダラ勉強ぶりと、結果を見て、親からは口をすっぱくしてこう言われていました。
「お前のやり方で、独学で宅建に受かるわけがない。時間とお金の無駄。大平光代さんにしても、臼井由妃さんにしても、短期間で受かる人はみんな学校を利用してる。だからお前も学校に行きなさい」
理屈は分かるのですが、最低限の費用で自分のペースを貫きたかった私は、独学を選びました。
意地にでも受かって、認めさせたいという気概が強くなっていました。